第七話 流し雛
 
 雛祭りのそもそもの起源は,上巳の節句の薬草摘みでした。やがて人の形をした紙の人形で体を撫で,川に流すことで穢れを祓う行事に変わっていきました。
 「真壁のひなまつり」を始める前,話し合いの中で子どもたちが参加できるイベントができれば良いよねという意見のもと,考えたのがこの流し雛です。
 四回目を迎えると,段取りその他,流れるような手順で進むかと思いきや事件発生。
 毎年インストラクターとして参加してくれた人が,全員都合が付かずインストラクターが確保できません。
 そんな時,困ったと相談した美女2名がインストラクターに名乗りを上げ,私と計3名でインストラクターを務めさせていただきました。
 公民館に集まった人は約30名,男の人に折り紙を教わるのは初めてだと言われながら,何とか上手くいったのですが,窓の外を見ると真壁小学校の六年生100名がすでに集まっているではありませんか。
 すぐに移動して,神官さんにお祓いをしてもらうと,騒然とした空気が自然に静寂に戻っていました。
 お祓いが終わると山口川に移動。この川は,この場所から約500m下流で,市の名称となった桜川に合流します。
 真壁小学校の六年生が,総合的学習の時間で作成したオカリナで,楽しい雛祭りの演奏があり,その後全員で川にお雛様を流しました。
 子どもたちの船には,思い思いの願い事が書かれており,その夢を乗せた船が桜川に向かって流れる様は,まるで将来この地域を担っていく子どもたちが,まだ見ぬ桜川市の将来に向かって進んでいくようでした。

 この後「おもいっきりテレビ」の生中継があり,ご覧になった方は,あの人の多さには驚いたと思います。
 著作権の都合,ここに映すことはできませんが,ひなまつりのイベント紹介の写真の人が出演していたような・・・。